【笛にっき】卒業公演が終了しました

 どうも。一応、劇団笛26代の代表の田坂です。今回は末端として参加しました故、最後を締めくくるのは非常に恐縮なのですが務めさせていただきます、努めます。せっかく色々なことがあって楽しかったり楽くなかったりしたのでつらつら書いていきますね。

 まず台本です。やっぱり鴻上の戯曲は凄いというか、人が演じるということについて凝縮されているなあと思いました。「役者」ではなく「その役自身」が演技をするという瞬間が存在していることによって、それが「その役自身」が表現したいこと、思っていることは何なのかというのをフォーカスすることになってるんだと思います。

面倒臭いことを言いましたが、劇中劇が存在することによって、キャラクターの多面性を別々にして分かりやすく表現する環境があるって事を言いたかったです。多面性についてはどんな芝居でも役者は考えなきゃいけないことなんですが、見失いがちな要素な気がします。それを必然的に考えなきゃいけなくなる且つお客様にそれをわかりやすく表現できるのが鴻上の芝居の一つの素敵なところだと思います。

といっても鴻上に関して演技となんちゃらのレッスンとやらは読んだことはなくて、戯曲をちょっと読んだのと今回を合わせて二回役者としてやらせてもらっただけのクソニワカがお送りしました。

 そんな芝居の中で今回は役者に集中させてもらうことができて幸せでした!!と同時に辛せでした。

自分が発信した気持ちを受信して演技として返してもらう行為のどれだけ幸せなことか!

それだけで他の誰にも見られなくていい、僕の前に一緒に演技してくれる人がいて、ずっと練習してるだけでいいって思ってしまうほどに…………

そう!思ってしまったのです!!!その矢先にそれを見透かしたようなコロナ!!!中止!!!無観客公演!!!わあ!!!!自分が役者をしたいのはただ誰かと会話したいだけ!!観てくれる方に素敵なものを送りたいという気持ちは何処!!!

って感じでしたねえ。皆さんに本当に顔向けできませぬ。そんなクソみたいな状態のゴミをとんでもない高熱で底から引っ張ってくれた演出に感謝です。彼と作るおかげで魅せる芝居の楽しさもあることにも気づけました。

 

演出に感謝してたら他の人にも波及しました。一緒にやってくれた同期と、邪智暴虐を手伝ってくれてた後輩、演劇の楽しみ方を教えてくれた先輩、深さを教えてくれた大先輩、今まで観に来てくれた方々。おかげさまでこんなに演劇をやってる時が楽しいです。月並みではありますが本当にありがとうございました。

こんな言葉ではなく形にして伝えねばとも思ってます。そんな器と資格があるか分かりませんが。

うーーむ、蒼天に未だ我が道は見えずですねえ。

 

第26代代表 田坂航太郎


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