一昨日に無事、この舞台の千秋楽を迎えることができました。新型コロナウイルスの感染予防のために公演自体の自粛を余儀なくされる団体も多い中、こういった形でも上演できてよかったです。
無観客でも一緒に舞台作ってくれた同期や後輩たちには感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとう。
でも、もちろんめちゃくちゃ悔しい気持ちもありますけどね。みんなが心身削ってつくりあげたこの舞台をたくさんの人に見て欲しかったなぁってすごい思います。あと、お客さん達に泣きながらお礼言ってみたかったですね。カーテンコールの時に。
僕が初めて参加した卒業公演がそんな感じでした。お客さんたくさん来て、先輩がたくさん泣いて、こっちはもらい泣きして。
その時に「演劇っていいなぁ、笛っていいなぁ、俺もこんな卒公やりたいなぁ!」って思いました。
それがまさか、お客様0人でやることになるなんて。人生何が起こるか本当分かりませんね。
これが自分にとって最後の公演って考えるとなんだか味気ないような気がしなくもないですが、不思議と晴れやかな気持ちでもあるんですよね。
何というのか、やり切ったって感覚が残ったんです。
同期とか後輩達って本当上昇志向あるっていうか、現状に満足しないというか、とにかく自分たちの公演のクオリティに納得しないんですよ。
僕は良いと思ってるし、そう伝えるんですけど、全く得心しないんですよね、彼ら。何回褒めても納得しない。腹立ちますよたまに。でもそういうところ、本当に頼もしいですけど。
だからこんなこと言ったら彼らに怒られるかもしれませんが、今回の舞台は最高だったと思ってます。できることは全てやった。出せる限りのパフォーマンスを発揮した。考えられる限りの工夫を凝らした。全部出し切ったって感じです。
他の団体と比較したら三流だって言われて見下されるかもしれません。
でも僕にとってはどこにも負けない最高に熱い三流です。
見下してんじゃねえっ、って思います。
俺らは良い舞台を作ったんだと胸を張って言えます。
だから未練も後悔もなく、笛とお別れできます。この4年間に綺麗に幕を下ろせます。
ダラダラと長い文章をたれましたが、超簡潔にまとめると下記の通りになります。
後輩へ、我儘に付き合ってくれてありがとう。君たちは最高。
同期へ、4年間ありがとう。お前らも最高。
あなた方のおかげで最高に幸せな演劇生活を送ることができました。ありがとう。
以上。
田中の演劇人生、完。
4回生 田中達人
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